ニュースを読んで適当にシナリオを書き散らかすブログ

ニュースにザッと目を通して、20分くらいでガッと書き飛ばします。

よくある話

○豪邸・外観(昼)

高級住宅街の一角を占める豪邸。

 

○同・リビングルーム内(昼)

美麗な装飾物が並ぶ広いリビングルーム。

カメラはリビングから廊下に出る。

廊下の奥へ進むと階段下のドアに突き当たる。

 

○同・階段下の室内(昼)

窓のない小さな部屋。

ベッドとテーブルだけの質素な部屋。

テーブルを挟んで海藤清弘(56歳)と渡辺文恵(60歳)が座っている。

海藤は短髪で白髪交じりの中年男性。

渡辺は長く伸びた髪を輪ゴムで束ねている中年女性。

渡辺「ふ〜ん、じゃ今月どれくらいもらってんの?」

海藤「手取りで70位ですね」

渡辺「うわ、ケチ!P、取りすぎでしょ」

海藤「でしょ。でもダメ、全然、聞く耳無し。だから聞きたかったんですよ、恭子さんは、どうやってんのか?」

渡辺「その言い方、やめてよ」

渡辺が苦笑いする。

渡辺「うちも100くらいしかもらってないけど、部屋はもらえてるし、食事もパーティで食べれるから、充分」

海藤「それいいですよねぇ、うちのPなんて、これだから」

海藤が頬に傷を描くマネをする。

渡辺「うちだって一緒よ。まぁ、こうやって世に出たのも、ああいう人たちのおかげだし、持ちつ持たれつ、仕方ないのよ」

ドアをノックする音。

渡辺「(ドアの方に)はい」

ドアの向こうから声がする。

ドアの向こうの声「出発の準備お願いします」

渡辺「はーい」

海藤が立ち上がる。

海藤「じゃ、ここで」

渡辺「車で行くから、途中まで乗せてくよ」

海藤「いいんですか?」

渡辺「準備に時間かかるけど、大丈夫?」

海藤「こっちも準備あるんで」

渡辺「じゃ、ここで待ってて」

海藤「はい」

 

○同・地下駐車場(夕)

駐車場の電気が灯る。

奥から叶恭子のような女性と佐村河内守のような男性が歩いてくる。