ニュースを読んで適当にシナリオを書き散らかすブログ

ニュースにザッと目を通して、20分くらいでガッと書き飛ばします。

今日パパがいない

○ジャパンテレビ・外観(昼)

ジャパンテレビ社長・馬場孝典(62歳)の声「本当に大丈夫なのかね?」

 

○同・社長室ドア前(昼)

同重役・高峰久志(53歳)の声「もちろんです、手は打ってありますから」

 

○同・社長室内(昼)

社長室の中には馬場、高峰の他に遠藤弘(54歳)持田雄一郎(50歳)、広重努(55歳)らの重役陣が集まっている。

遠藤「スポンサーに対しては天通が降板しないよう挨拶回りをしているところです」

高峰「状況は?」

遠藤「水曜・22時は天通が押さえている枠としてもドル箱ですし、向こうの社長が直々に動いてくれてます、意地でも調整をつけるハズです」

馬場「しかし世論が」

持田「天通がお抱えの文化人を総動員して動いてくれているところです」

馬場「ネットの時代、炎上してしまったら」

持田「そこも天通のネット部隊に依頼して、施設出身者からのコメントという体裁で「ドラマの描写はリアルな声だ」という投稿を書き込ませていきます。それを文化人が拾っていくことで徐々に世論を形成していく、というシナリオで進めています」

広重「天通としても代理店とクライアントの信頼関係をキープするだけじゃなく、天通に頼めば炎上の火消しができるというビジネスをアピールする機会になるということで本気でやってますね」

遠藤「頃合いを見て、製作は継続する、製作経緯の説明は行わない、という発表をウチが出して騒動は終息です」

馬場「そこまでして継続しなきゃいけないドラマかね」

高峰「社長、前にも説明した通り、今回のドラマ、キャストの大半がファーニング系列の事務所の役者ですから」

持田「あそこと揉めると、ドラマ班、バラエティ班の仕事が回らなくなります、それは天通だって同じことですし・・・」

広重「馬場社長のいらした新聞とは違うテレビ独自の土壌といいますか・・・」

 

○同・総務部(昼)

男性社員(32歳)がパソコンのモニターを見ている。

モニターには「ニュースを読んで適当にシナリオを書き散らかすブログ」の「今日パパがいない」のページが映っている。

男性社員が奥の席に座っている部長(42歳)に話しかける。

男性社員「部長、前に相談したウチのことバカしてシナリオ書いてるブログですけど」

部長「削除依頼、出したヤツ?」

男性社員「「掲載は継続する、執筆経緯の説明は行わない」って返事が戻ってきました」

部長「ちきしょう、このサイトのこと、天通に教えてやろう。書いてるヤツ、すぐに炙り出されるぞ」

男性社員「そしたらコイツごと削除されるんじゃないですか?」

部長「このブログ、チェックしとけ。このページが削除されて、更新されなくなったら、コイツが消されたってことだから」