ニュースを読んで適当にシナリオを書き散らかすブログ

ニュースにザッと目を通して、20分くらいでガッと書き飛ばします。

ハッピー・ハロウィン

○山林(夜)

たき火の炎が木々を照らしている。

火の周りには青、赤、黒、三色の顔をしt「なまはげ」が座って、話をしている。

青「ヅカヅカ家に乗りむとこまでは、一緒でねぇか」

赤が酒を飲みながら応える。

赤「ばか、なんど言っても、違うもんは違うんだ、あっちはハローウィン、こっちは、なまはげ」

黒が獣の肉を噛みちぎりながら言う。

黒「ハロウィン」

青「ポッと出の祭りに負けて、悔しぐないっぺか?こっちは何百年も前から日本で頑張ってきてんど」

赤「ドンキホーテでハローウィンのグッズはいっぱい売ってんけども、なまはげのグッズ、見たことあっか?俺たち「なまはげ」も、時代にあわせて変わらんといかんと思う、なぁ(黒の方を見る)」

黒「あ、あぁ」

青「おう、まさか、お前ら揃って、なにか企んどるんじゃ・・・」

赤が懐から紙切れを出す。

紙には「直訴状 ディズニー殿」と書かれている。

青「ディズニー?ディズニー行くんか?」

赤「どうする?俺がデズニー一家に婿入りしたら?」

黒「パレードの時、ミッキーに渡すんだ、それ」

青「すげぇ、すげぇよ。(赤と黒を見て)でも、無理だ」

黒「どうして?」

青「酒飲んで獣の肉を食らってる奴らが出て来る話なんて…、それに俺たちの、このツラ」

青が顔を触る。

赤「(黒に)見せてやれ」

黒が懐から紙を出す。

紙には墨絵で描かれた、男性剣士の絵。

青「なんだ、これ?」

黒「俺たちだよ」

青「俺たち?」

赤「新しい「なまはげ」だ」

男性剣士の頭に角がある。

青「あ、角。これは鬼か?このイケ面が俺たちか」

赤「ジャパニーズ・ハローウィンだ」

黒「泣く子か?いたずらか?」

青「この話、俺もノった!」

赤「よーし、いくぞ!」

青、赤、黒「泣く子か?いたずらか?泣く子か?いたずらか?」

 

○山間部(夜)

なまはげたちの「泣く子か?いたずらか?」がこだましている。