ニュースを読んで適当にシナリオを書き散らかすブログ

ニュースにザッと目を通して、20分くらいでガッと書き飛ばします。

<ボイスドラマ>世界霊性革命(邂逅-5)

○愛子のいるマンション・室内
竹之内に案内されて橋爪が入ってくる。
部屋にはついたてが置かれており、ついたての向こうには愛子がいる。
橋爪「こんにちは」
竹之内「橋爪先生がお見えになりました。パソコンは隣の部屋へ」
愛子の前にノートパソコンが置かれている。
愛子「橋爪先生、こんにちは」
橋爪「パソコンの勉強かい?」
愛子「インターネットを見ていました」
竹之内「ここのところ、たいへん興味をお持ちでして…」
橋爪「好きなサイトはある?」
愛子「まだ詳しくありません」
竹之内「ご本人ではなく、私が操作しているものですから」
橋爪「どうしてですか?」
竹之内「ご覧いただくのにふさわしくないサイトも多くございますので、全て私が確認した後に、ご覧いただくのです」
橋爪「手間がかかりますね」
愛子「今日もカード遊びですか」
橋爪「今日かい、今日はね、お話をしに来たんだ」
愛子「なんのお話ですか?」
橋爪「人には不思議な力があるっていう話」
愛子「今、インターネットでも、そのお話を聞いていました」
橋爪「そういうサイトがあるんだ」
愛子「ユーチューブというサイトです」
竹之内「熱心にご覧になられている動画があるのです」
橋爪「スプーン曲げとか、そういうテレビ番組の映像かな?」
愛子「いえ、ドラマです、声を使った」
竹之内「応援コメントをお送りしたいと仰るほど気に入られてまして」
橋爪「そのドラマ、どこが面白いのかな?」
愛子「実際に話しかけられているような、飛びしてくるような」
橋爪「立体映像とか、そういう映像?」
愛子「いえ、不思議な力の?」
竹之内「私には単なるドラマにしか思えないのですが、なにか特別なものを感じられるということで」
橋爪「(愛子に)なんだか面白そうだね。(竹之内に)竹之内さん、今、見せていただくことはできますか?」
竹之内「(愛子に)よろしいですか?」
愛子「はい」
竹之内が愛子の側にまわり、ノートパソコンを橋爪の方へ持ってくる。
竹之内「先生がいらっしゃる前まで、ご覧になっていました」
橋爪「少し見せて下さい」
竹之内「シリーズの一番最初からご覧に?」
橋爪「途中からで構いません」
竹之内「では」
高橋とみことがマクドナルドで交わしていた会話の音声が流れ始める。
橋爪「この女の子が力を持ってるんだね、確かに不思議な力の話みたいだ、タイトルは」
愛子「『世界霊性革命』と言うそうです」
(続く)